森林の中にポツンとある駅で日本屈指の秘境駅として知られる駅です。元々は井川ダムや井川線の建設作業員の宿舎があり木材の積み出しも行われていました。ダムや井川線が完成した後も木材の輸送を鉄道で行うため駅は残されましたが、林業自体が衰退してしまったため殆ど存在意義がなくなってしまいました。とは言え、ダム建設の補償として残した駅のため廃止しようにもできず今に至っています。
駅全景。周辺には民家どころか駅に通ずる道さえありません。かつては隣の接岨峡温泉から遊歩道が延びていたようですが、現在は通行禁止となっており鉄道以外での訪問は実質不可能となっています。
ホームは1面1線。木枠の中に砂利を敷き詰めただけの超簡素なホームです。
奥の構造物の方がよっぽどホームぽいですが線路は敷かれていません。貨物用の廃ホームのようです。
廃ホームの上には保線小屋があります。元々作業員用の施設のため一般利用客は立ち入り禁止でしたが、熊が出没したため避難小屋として開放されています。
保線小屋内部。駅ノートが置かれています。
駅の近くにある廃墟。何かの作業小屋と思われます。