371系

1編成しか製造されなかった孤高の存在

371系は1991年にJR東海が投入した直流特急型電車である。

小田急電鉄、沼津線経由で新宿から沼津を結ぶ特急「あさぎり」用の車両として製造され、1編成のみ製造された。JR東海の在来線車両としては一番長い7両編成で、2階建て車両も連結するなどかなり豪華な仕様となっている。

「あさぎり」の運転区間が御殿場まで短縮されたのを期に定期運用を終了し、その後は波動運用車両としてしばらく活躍した。2014年に引退し富士山の反対側を走っている富士急行に譲渡された。

静岡車両区

2012年まで「あさぎり」や「ホームライナー」の定期運用を行っていた。その後は波動運用に就いていたが、2階建て車両を連結しているため身延線や飯田線に入線できない、長編成なので小回りが利かないなど使い勝手が悪く2014年に引退した。

↑流線型の先頭車両に、コーポレートカラーのオレンジ色が一切使われていないなどJR東海の車両としては明らかに異質なデザイン。

↑新宿沼津間を結ぶ「あさぎり」の運用に就いていた頃の371系。現在は運転区間が御殿場まで短縮され更には、列車名が「ふじさん」に改称された。

↑普通車内の様子。全車両にカーペットが敷かれており非常に豪華な内装。