485系

日本全国で活躍した国鉄型特急車両

485系は国鉄時代に製造された交直流特急型電車である。

485系は50Hz、60Hzの両周波数帯に対応したもので489系は軽井沢横川間での協調運転に対応している。

基本的に日本全国の電化区間で走れるため四国を除く日本全国の特急車両に投入された。

2017年に全ての定期運用が終了した。

新潟車両センター

日本で最後まで国鉄の面影を残す485系が残っていたのが新潟車両センターである。西は金沢、北は秋田まで日本海縦貫路線で活躍した。2017年に廃車。ジョイフルトレインに改造されたキラキラうえつ編成も2020年に廃車となった。

↑K編成は青森運転所から転属してきた編成。色は青森時代から継承された国鉄色である。

↑T18編成は新潟側のクハは新潟車両センター唯一の1500番台だった。運転席上のライトが2つ付いているのが特徴。

↑上沼垂色は日本海縦貫線を走る列車に用意された地域色。

↑R編成は大規模なリニューアルを受けた3000番台。とても国鉄車両とは思えない程印象が変わっている。

小山車両センター

新宿から東武鉄道に乗り入れ東武日光・鬼怒川温泉を結ぶ「日光」、「きぬがわ」用の車両として所属していた。

↑元々は2002年にあいづデスティネーションキャンペーンに合わせ改造されたもので2005年に小山車両センターに転属した。雰囲気は3000番台に似ている。

2016年に廃車となった。

ジョイフルトレイン

485系は交直流電化区間に対応しており基本的に日本全国の電化区間に乗り入れられるという理由でジョイフルトレインに改造された車両が多数存在した。

見た目は新しいが機器の老朽化は進んでおり近年急速に数を減らしている。

↑高崎車両センターに所属していた「宴」。「車内で宴会」をコンセプトとしており車内はお座敷となっている。2019年に廃車。

↑幕張車両センターに所属していた「ニューなのはな」。見た目はどことなく「華」に似ている。2016年に廃車。

↑新潟車両センターに所属していた「NO.DO.KA/のどか」。先頭車はパノラマエクスプレスとほぼ同じ形状となっている。2018年に廃車。

↑長野総合車両センターに所属していた「彩」。485系から改装されたジョイフルトレインの中ではまだ面影が残っている。改造にあたって前面に市販の液晶モニターを埋め込むという力業を披露している。2017年に廃車。

↑高崎車両センター所属の「華」。2020年現在数少ない485系改造のジョイフルトレイン。車内はお座敷になっている。

主な運用

↑金沢から新潟を結んでいた特急「北越号」。北陸新幹線の金沢延伸に伴い北陸本線金沢直江津間が経営移管されたため2015年に廃止となった。

↑新井から新潟を結んでいた快速「くびき野号」。快速列車ながら485系を使用し直江津新潟間は特急「北越」と殆ど停車駅が変わらなかったため大変乗り得な列車であった。2015年に北陸新幹線開業に伴い廃止された。

↑新宿から東武鉄道に乗り入れ東武日光・鬼怒川温泉を結ぶ特急列車「日光・きぬがわ号」。2011年に運用から撤退した。

↑新宿から新潟を結んでいた夜行快速「ムーンライトえちご」。多くの夜行列車の愛称に使用された「ムーンライト」シリーズの元祖である。2014年から運行されていない。