富士急行
1000系
↑1963年に京王電鉄5000系として運行を開始した普通列車用車両。富士急行では1994から運行を開始した。長らく富士急行の主力として活躍し、カラーバリエーションも豊富だったが現在は廃車が進み2編成しか残っていない。1206編成のカラーは導入当初からのオリジナルカラー。
↑1201編成のカラーは提携先の鉄道会社、スイスのマッターホルンゴッタルド鉄道風の塗装。「マッターホルン号」と呼ばれているが2代目である。
↑1202編成のカラーは富士急行開業80周年を記念し昭和30年代に走っていた車両のカラーリングを復刻したもの。
↑1205編成は元初代マッターホルン塗装だったが観光列車「富士登山電車」に改造された。デザインは水戸岡鋭治氏。
↑1001編成のカラーは京王電鉄のカラーを復刻。2020年現在も活躍中。
2000系
↑1963年に国鉄165系として運行を開始した急行型車両。165系をジョイフルトレインに改造したパノラマエクスプレス編成2編成が富士急行に譲渡され2002年から運行を開始した。大月河口湖間を結ぶ「フジサン特急」に使用された。日本で最後まで残った急行型車両だったが2016年までに2編成とも引退した。
↑第1編成は引退間際に「ありがとうフジサン特急号泣号」として先頭のフジサンくんに涙模様が描かれた。現在パノラマ車は下吉田駅構内に保存されている。
↑貫通車側。165系の面影を残す顔であった。
↑2013年に引退した第2編成は引退直前にパノラマエクスプレスカラーに復刻された。
↑貫通車側。前面表示や側面のLED表示器にも「パノラマエクスプレス」を表示するという徹底ぶり。
5000形
↑1975年に運行を開始した普通列車用車両。当時から国鉄車両が頻繁に乗り入れていた富士急行が国鉄車両をベースに製造したオリジナル車両である。
1編成のみが存在し最後のオリジナル車両として活躍したが2019年に引退した。晩年は自社が運営する富士急ハイランドのトーマスランドに肖り「トーマスランド号」として運行されていた。
6000系
↑1985年に国鉄205系として運行を開始した普通列車用車両。京葉線で使用されていた205系で2012年に富士急で運行を開始した。寒冷地対応化、行き先方向幕のLED化、自動放送対応などの改造が行われた。外観と内装デザインは水戸岡鋭治氏が担当。量産先行車も譲渡されており「田の字窓」も健在。
↑マッターホルンカラーに塗られた編成。
↑2019年からは先頭車化改造を受けた編成が譲渡され6750番台と区分されている。前面表示はフルカラーLEDに変更されている。
↑2018年に投入された6502編成は「トーマスランド20周年」ラッピングが施された。元々は埼京線で最後まで活躍したハエ28編成である。この編成から前面表示器にフルカラーLEDが採用された。
8000系
↑1991年に小田急20000形として運行を開始した特急列車用車両。2014年に富士急で運行を開始した。2代目「フジサン特急」として活躍しており外装は先代同様大量の「フジサンくん」たちが描かれている。引退後も再び富士山の麓で活躍ししかも、かつて同じ「あさぎり」で活躍していた元JR東海371系と顔を合わせることに。
8500系
↑1991年にJR東海371系として運行を開始した特急列車用車両。2016年に富士急で運行を開始した。「フジサン特急」ではなく観光列車「富士山ビュー特急」に使われている。外装、内装共に水戸岡鋭治氏が担当しJR時代の面影はまるで無い。とはいえ第2の人生も富士山の麓で、しかも同じ運用に就いていた元小田急20000形と同じ線区で活躍することになるとは運命的なものを感じる。