E351系
甲信地方の山間部を高速で駆け抜ける初代JR中央本線特急車両
甲信地方の山間部を高速で駆け抜ける初代JR中央本線特急車両
E351系は1993年からJR東日本が投入した直流特急型電車である。
国鉄型特急車両の置き換え、日々激化する高速バスとのシェア争いに対抗すべく投入され、車体を傾けてカーブを高速で曲がる制御付き振り子装置を搭載。カーブの多い中央本線で効果を発揮し新宿松本間を最速2時間25分で結んだ。また、他車両を使った特急列車との区別化の為「スーパーあずさ」の愛称が付けられた。
しかし、予想以上に製造費が高くついてしまい国鉄型車両を置き換えるには至らず。その役目は2代目のE257系に託された。
松本車両センター
松本車両センター
全編成が松本車両センターに所属していた。E353系の投入によって2018年に全編成廃車となった。
↑基本編成は8両編成、付属編成は4両編成となっている。最大の特徴は卵のような前面デザインと巨大なLED表示器。破損した場合修理費が高くついてしまうせいか、この巨大LEDは普及しなかった。
主な運用
主な運用
↑東京・新宿から松本を結ぶ特急「スーパーあずさ」。特急あずさの速達タイプである。E353系に置き換えられた後もしばらくこの愛称が使用されたが、全ての中央本線特急の定期運用がE353系に置き換えられると「あずさ・かいじ」に統一され「スーパーあずさ」は廃止された。