キハ11形

初代JR東海標準一般型気動車

キハ11形は1988年からJR東海が投入した一般型気動車である。

国鉄型車両の置き換えとワンマン運転区間拡大のために投入されJR東海全域の非電化区間で運用に就いた。1988年に製造されたグループは鋼鉄車体、1999年に製造されたグループはステンレス車体となっている。鋼鉄車は全車両が撤退しひたちなか海浜鉄道、ミャンマー国鉄に譲渡された。

名古屋車両区(旧伊勢車両区)

主な運用は紀勢本線、参宮線、名松線である。0番台はトレイが設置されていない為、多気以南には300番台と併結して運行されていた。

↑鋼鉄車体の0番台。JR東海が継承した国鉄車両と全く同じカラーリングで一見国鉄型車両にしか見えない。2016年に全車両廃車となった。

↑ステンレス車体の300番台。ステンレス車体にオレンジ帯、白顔とJR東海らしいデザインに。貫通扉上に前照灯が追加された他、トイレも設置されている。現在は名松線専用車両となっている。

美濃太田車両区

主な運用は高山本線、太多線である。トイレが設置されていない為岐阜~美濃太田~多治見での運用が中心だった。

↑100番台は寒冷地仕様となっており基本仕様は0番台と同じである。2015年に全車両が廃車となった。

東海交通事業城北線

JR東海の子会社、東海交通事業が運営する城北線にも導入された。当初は鋼鉄車体の200番台が在籍していたが0番台100番台と同じタイミングで運用から撤退した。

↑現在はステンレス車体の300番台2両が在籍している。写真の車両はJR東海の塗装をそのまま引き継いでいるがもう片方は城北線オリジナル塗装となっている。