209系
現在に続くJR東日本新系列車両の源流
209系はJR東日本が製造した直流通勤型電車である。
当時首都圏各地に残っていた大量の国鉄型車両を置き換える為「寿命半分、価格半分、重量半分」をコンセプトに開発された車両である。ただ製造コストをケチっている訳ではなく将来少子高齢化により整備員の数が少なることを見据えて13年間は重要機器の分解整備が不要となるよう設計している。また、重要機器を更新すれば13年以上使用することも可能である。
今現在に続くJR東日本の首都圏向け車両の基礎を作り上げた車両である。
さいたま車両センター
209系といえば京浜東北線。試作車である901系が1992年に投入され京浜東北線、根岸線で活躍した。
↑京浜東北線に投入された209系0番台は10両編成。
現代では主流となっているワンハンドルマスコンが採用され2ハンドルに慣れた運転手からは当初不評だったようだが、慣れると操作が楽で負担も減ると好評に転じた。2016年に京浜東北線、根岸線運用から撤退した。
中原車両区
主な運用は南武線。新車として投入された0番台と京浜東北線から転入してきた2200番台が活躍していた。2017年に運用を撤退している。
↑南武線用の0番台。ナハ1編成とナハ32編成の2本のみが投入された。
川越車両センター
八高線の八王子高麗川間、川越線の高麗川川越間の運用に就いていた。
↑八高線、川越線で使用される209系3000番台は4両編成。ドアは半自動ドアとなっている。
オレンジとウグイス色の帯を纏った八高・川越色はこの車両が始まり。現在は運用から撤退した。
↑209系3100番台は東京臨海高速鉄道りんかい線の70-000形を改造したものである。元はと言えば70-000形も209系をベースに設計されたものなので制御機器類は209系とほぼ一緒である。
京葉車両センター
京葉車両センターに所属している209系500番台はE231系900番台の試作車、209系950番台の車体に209系0番台の機器をくっ付けた車両である。これは置き換え予定の103系の故障が頻発したためE231系0番台が登場するまでのつなぎ役として導入されたためである。
↑中央総武線の運用に就く209系500番台。後に導入されたE231系0番台とは見た目に大差が無い。
↑武蔵野線の運用に就く209系500番台。元々京葉線に投入された編成だが1年ほどで京葉線からは撤退した。
幕張車両センター
房総半島と千葉県東部のローカル輸送に就く209系は元京浜東北線・根岸線で使われた車両を改造したもの。投入から10年以上が経ち厳しい塩害にも耐えてきたが2021年より置き換えが開始する予定。
↑千葉地区向けの209系2000番台・2100番台はローカル線区での運用がメインとなるため先頭車のセミクロスシート化、トイレ設置など大規模な改造が行われた。C400編成は4両編成となっている。
↑C600編成グループは6両編成となっている。