211系

国鉄末期に登場した新世代の近郊型車両

211系は国鉄末期からJR創成期に製造された直流近郊型電車である。

ステンレス車体を採用し前面の顔が白く塗られたデザインは国鉄車両とは思えない程先鋭的で現在の車両デザインにも通ずるところがある。

民営化後はJR東日本とJR東海で製造が行われJR東日本では首都圏の中距離運用列車に充てられた。登場から30年ほどが経過した現在は大都市圏の運用からは撤退し地方でのローカル運用がメインとなっている。

番台区分は以下のとおりである。

0番台・2000番台:211系の基本番台。暖地向け仕様となっており0番台はセミクロスシート、2000番台はオールロングシートとなっている。

1000番台・3000番台:寒冷地向け仕様となっており1000番台はセミクロスシート、3000番台はオールロングシートとなっている。

田町車両センター

↑東海道本線、高崎線、宇都宮線といった首都圏近郊の中距離運用に充てられていた時の211系。2階建てグリーン車を連結し最大15両編成で運行されていた。

田町車両センター、高崎車両センター所属の211系が運用に就いていた。

E231系、E233系の導入で2012年に東海道本線から撤退、2014年に宇都宮線、高崎線からも撤退した。

ラインカラーは伝統の湘南色。

幕張総合車両センター

↑千葉地区の211系は113系置き換えの為2006年から幕張車両センターへの転属が開始された。

帯の色は横須賀色ではなく255系やE257系で採用された房総色に塗り替えられた。

209系の転入によって2013年に千葉地区から撤退した。

長野総合車両センター

長野地区の211系は中央本線の立川中津川間、篠ノ井線、大糸線、飯田線辰野飯田間の運用に就いている。

↑長野車両センターと豊田車両センターの115系置き換えの為2013年より運用を開始した長野地区用の211系。高崎車両センターと幕張車両センターから長野車両センターに転属してきた。

3両編成のN301編成からN339編成は1000番台または、3000番台となっている。

↑6両編成のN601編成からN614編成は田町車両センターから転属してきた。

N601編成からN606編成は0番台、あとは2000番台となっている。

高崎車両センター

都心へ乗り入れる運用は無くなり現在はローカル輸送がメイン。上越線高崎水上間、両毛線、吾妻線、信越本線高崎横川間の普通列車の運用に充たる。

↑115系や107系が現役の時から211系によるローカル輸送は行われており当時は5両編成で運用に就いていた。現在は3両+3両または、4両編成で運用に就いている。

番台は全て3000番台である。

↑4両編成で運行される高崎車両センターの211系。

神領車両区

↑名古屋地区には0番台が4両×2編成のみ神領車両区に所属している。

当初ラインカラーは青色だったが後に湘南色に塗りなおされている。

運用は関西本線の朝夕の普通運用のみで近い将来315系によって置き換えらえられる予定。