2000系
世界初の制御付き振り子式気動車
世界初の制御付き振り子式気動車
2000系は1989年から投入された特急型気動車である。
四国で整備される高速道路網に対抗すべく高速で四国の急峻な山間部を駆け抜ける為381系以来の振り子式制御装置を採用したのがこの2000系である。傾斜タイミングの遅れによる乗り心地の悪化を防ぐため、予め線形データをコンピュータに登録し、傾斜タイミングの遅れを軽減させた「制御付き自然振り子式」が採用された。この制御付き自然振り子式は90年代のJR各社の特急型車両に採用され2000系はその走りとなった。
四国ほぼ全土の特急列車に投入されJR四国を代表する特急型車両となったが近年は置き換えが進んでいる。
松山運転所・高知運転所・高松運転所
松山運転所・高知運転所・高松運転所
量産車59両が在籍しており四国全域で活躍している。
↑非貫通扉車の2000形。JR東海同様アナログの絵幕を採用している。
↑貫通扉車側の2100形。
↑130km/h運転を目指して投入されたN2000系。前面デザインは従来の2000系と比べ大幅に変更されている。
主な運用
主な運用
↑岡山から瀬戸大橋を渡り高知を結ぶ特急「南風」号。宇多津から特急「しまんと」と併結する運用もある。
↑岡山・高松から徳島を結ぶ特急「うずしお」。約1時間に1本程の頻度で運行されており気動車で運行される特急の本数としては「宇和海」と共に日本一である。N2000系は元々「うずしお」の為に投入されたが15年ほどで定期運用から離脱してしまった。