E231系
通勤車両でもない近郊型車両でもない第3のジャンルを確立
E231系は1998年から導入を開始した直流一般型電車である。
従来、普通列車用車両は通勤型と近郊型に分かれていたがE231系ではその区別を撤廃し同じ形式で通勤列車としても中距離運用列車としても使える一般型車両として登場した。
車両の設計は209系で確立した新系列車両の技術に加え新運行制御システムも投入しており、他の鉄道会社の車両にも応用されている。
三鷹車両センター
主な運用は中央総武線。1998年に試作車が導入され2000年から量産車が導入された。
↑三鷹車両センターのE231系は基本編成となる0番台と試作車の900番台が所属している。10両編成となっており5号車は片側6扉となっている。先頭車の帯に6扉車を表すステッカーが貼られている。
↑2014年から元山手線の500番台が転属し運用を開始した。11両編成から10両編成に両数が変更されている。
松戸車両センター
主な運用は取手以南の常磐線快速、我孫子支線(成田線成田我孫子間)。
↑基本編成は10両編成、付属編成は5両編成となっている。若干常磐線各駅停車の車両と色が似ているためエメラルドグリーンとウグイス色の帯が巻かれている。
↑基本編成。
東京総合車両センター
主な運用は山手線。2002年から導入され2020年に山手線の運用から撤退した。
↑山手線用のE231系500番台。後のE233系で標準装備される車内ディスプレイを搭載し、前面デザインも変更された。
小山車両センター
2000年から近郊型のE231系が投入され主な運用は東海道本線東京沼津間、伊東線、湘南新宿ライン、上野東京ライン、宇都宮線、高崎線などである。北は黒磯・前橋、南は沼津・伊東まで乗り入れ運用エリアは非常に広い。
↑小山車両センター所属のU編成。基本編成は10両編成、付属編成は5両編成となっている。近郊型E231系はE217系をベースとし片側4扉、ロングシート車とクロスシート車を連結している。
国府津車両センター
2004年から近郊型のE231系が投入され主な運用は小山車両センターのE231系と同じ。
↑国府津車両センター所属のK編成。小山車(U編成)の座席が固すぎたのか後に導入された国府津車(K編成)の座席はSバネを使用し若干柔らかくなった。