キハ40系
日本全国を制した国鉄を代表する気動車
キハ40系は1977年から国鉄が導入を開始した普通列車用気動車である。
約4年間で888両が製造され北は北海道から南は鹿児島まで日本の本土ほぼ全ての非電化路線に投入され、民営化後はJR貨物を除く全てのJRグループ会社が保有した唯一の車両でもある。
本項ではキハ40系列に含まれるキハ40形、キハ47形、キハ48形について扱う。
キハ40形:キハ40系列の基本となる形。両運転台車で扉は片開き式。
キハ47形:片運転台となっており扉は両開き式。近郊型車両のレイアウトである。
キハ48形:片運転台となっており扉は片開き式。
新津運輸区
主に羽越本線、磐越西線、只見線の運用に就いていた。2020年に観光列車「越乃Shu*Kura」に改造された車両を除き全車廃車となった。
↑只見線で使用されていたキハ40形。元々郡山総合車両センター所属だったが只見線が災害で分断されてしまったため新津運輸区が管理していた。
美濃太田車両区
主に高山本線、太多線の運用に就いていた。キハ11系にトイレが無いため高山本線の美濃太田以北に乗り入れる運用には基本キハ40系が就いていた。2015年に全車運用から撤退した。
↑JR東海色のキハ48形。ワンマン運転に対応している。
↑キハ48形+キハ40形。
伊勢車両区
主に紀勢本線、参宮線の運用に就いていた。2016年に全車廃車となり、JR東海はJRグループで最初にキハ40系を全車置き換えた。
↑JR東海色のキハ48形。
↑国鉄色に塗り替えられたキハ48形。
金沢総合車両所富山支所
主に氷見線、城端線の運用に就いている。キハ40系列以外での運用は今のところ存在しない。
↑高岡鉄道部色のキハ40形。
↑首都圏色のキハ47形。最近のJR西日本の国鉄型車両に採用される末期色ではなく国鉄時代からの伝統カラーである。
岡山気動車区
主に津山線、姫新線、因美線、吉備線の運用に就いている。
↑吉備線の運用に就く桃太郎ラッピングが施されたキハ40形。
下関総合車両所新山口支所
主に山陰本線、山口線、岩徳線、芸備線の運用に就いている。
↑芸備線の運用に就くキハ47形。朱色への単色化が進行中。
徳島運転所
主に高徳線、牟岐線、鳴門線の運用に就く。
↑JR四国カラーのキハ47形。