E217系

新時代の近郊型電車

E217系はJR東日本が1994年から1999年にかけて導入された直流近郊型電車である。

209系で確立した車両設計を近郊型電車に応用したもので従来の近郊型電車との違いは「片側4ドア」、「一つの編成にセミクロスシート車、ロングシート車、グリーン車が連結されている」など通勤型車両の要素も取り込んでいる。

この斬新な車両設計は後のE231系で「一般型電車」という新しい普通電車の形態を作ることになる。

鎌倉車両センター

主な運用は総武快速線・横須賀線の運用である。その他総武本線の千葉成東間、成田線佐倉成田空港・香取間、鹿島線、内房線蘇我君津間、外房線千葉上総一ノ宮間にも乗り入れる。E235系により2020年から置き換えが開始される予定。

↑基本編成は11両編成、付属編成は4両編成となっている。帯の色は伝統の横須賀色。首都圏の車両として珍しく貫通扉が付いているがこれは品川錦糸町間の地下区間を通る際有事に備え非常口として使うためである。

↑1998年から導入されたE217系は省令改正により貫通扉をつける必要が無くなったためデザインはそのままダミーの貫通扉が取り付けられた。

国府津車両センター

横須賀線・総武快速線のイメージが強いE217系だが一時期東海道本線の運用に就いていた事があった。

↑基本編成は10両編成、付属編成は5両編成とE231系3000番台に合わせた両数となっていた。帯の色は東海道本線のイメージカラーである湘南色。2015年に運用から離脱し鎌倉車両センターへ出戻った。